辻堂タロット占いサロンSHINのオーナー兼、タロメディアのライター秋本栞里です。湘南藤沢(辻堂駅から徒歩2分の場所)で対面鑑定をしております。
このサイトではタロットカードにまつわることや、生きやすくなるためのヒントを発信しています。悩みの多い女性や、ついつい考え事ばかりしてしまう方にとって、問題解決へのヒントになれば幸いです。
今回は占い師デビューして間もない方や、独学で勉強されている方のための『スリーオラクル上達法2』です。
もっとも洗練されたスプレッド
タロットカードリーディングにおける3枚引き(スリーオラクル)は基本のキであると同時に、もっとも洗練されたスプレッドだと言えます。ケルト十字やヘキサグラムといった複雑なスプレッドを覚えなくとも、「3枚引きで十分」だと断言できます。それについては是非、別の記事をご覧ください。

実践で使える!3枚引きのコツ
3枚引きをより的確にリーディングするためのコツとして、『流れで読む』ことが欠かせません。3枚引きは「過去・現在・未来」か、「原因・結果・アドバイス」のいずれかで設定します。どちらの場合でも、『3枚の流れ・ストーリーで読む』ことは基本中の基本となります。
①全体像を把握する
3枚引いて机の上に並べたら、まずは全体をじっくり眺めましょう。
◆全体を見るときに、気にすること
- カードの印象はどうですか?明るいカードが多いですか、暗いカードが多いですか
- 正位置が多いですか、逆位置が多いですか
- 1~10番が多いですか、11~21番が多いですか
これらは、大アルカナのみで行う場合のポイントになります。小アルカナも含める場合は、
- 大アルカナが多いのか、小アルカナばかりなのか
- どのスートが多いのか
- ヌーメラルカード(数のカード)が多いか、人物カードが多いか
といったところも、重要なヒントになります。慣れてくるとこれだけでもう、ストーリーが読めてしまいます。
②「現在」の状況に注目
全体像を見たら、次に『現在』として出たカードに注目しましょう。どんな印象ですか?
- 明るい感じ?ネガティブな感じ?
- 相談者のどういった状況、心境を表していそう?
ネガティブな雰囲気の場合は「なぜそうなんだろう?」と、過去にヒントを得ます。過去~現在にかけての変化から、相談者の状況を把握しましょう。
③未来の読み方
タロットカードにおける未来は、「このままいったら進む未来」を指します。宿命などの仕組まれた未来ではなく、本人の選択の末にやってくる未来です。その点を抑えておくことも、重要なポイントになるでしょう。
「過去・現在・未来」として引いた場合、未来の解釈の一例は以下のようになります。
今までの積み重ねが、いい結果を生む/鑑定後に努力して、いい未来を得る/行動しないことで、返っていい結果になる
余計な言動をしてしまい、よくない結果を招く/今以上には発展しない、すでに限界/努力を続けなかったので、それに見合う未来になった
ずっと悩むだけで行動しない/現状維持/相談者に改善しようという努力がない/結局同じ毎日を過ごす/よくはなっているが、マイナスからゼロに近づいた状態
ブツ切りで読まない
初心者の方が陥りがちな読み方として、「過去」は「過去」、「現在」は「現在」、「未来」は「未来」と、項目ごとに“ブツ切り”で読んでしまうやり方です。
決してそれが悪いというわけではないのですが、つながりがきちんと読めていないとリーディングとしては不十分となります。その理由は、
です。ストーリー性のない鑑定文は、取説を読まれているようにつまらないのです。ストーリー性のない文章と、ある文章の違いを例えると、こんな感じになります。テーマは『炭酸水を飲む』です。
◆ストーリー性のない文章の場合
- コップを用意する
- 中に氷を入れる
- ペットボトルのキャップをひねる
- 炭酸水をそそぐ
- 飲む
◆ストーリー性のある文章の場合
最近暑い日が続きますね。暑い日は、冷たいドリンクを飲みたくなります。あなたの好きなドリンクの種類はなんですか?私は炭酸水が好きですね。とりわけ三ツ矢サイダーが大好きです。少し前からテレビCMが増え、夏の到来を感じます。あのCMを見ると、自分の喉を、よく冷えたサイダーが通っていくのを想像してしまうんですよねえ!ああ、話していたら飲みたくなってきちゃったなあ!ってことで、休憩時間に買いに行こうと思います。
「良い」鑑定文というのは、後者のようであるべきです。前者を鑑定文に置き換えると、カードの意味を淡々と述べているだけの状態。読みやすさ、分かりやすさはあるかもしれませんが、感情がありません。
ストーリー性のない鑑定文は、
- 冷たく、突き放されたように感じる
- 結果を伝えているだけで、質問には答えていない
- 言葉を書き連ねているだけで、「メッセージ」になっていない
- 「結局、だからなに?」「どれがアドバイス?」と不満を抱かせてしまう
このような印象を持たれてしまいますので、気を付けましょう。

初心者のうちから気を付けておくべきこと
「過去は『悪魔』ね。『悪魔』の意味はっと…、ふむふむ。現在は『隠者の逆位置』かあ…、隠者の逆ってどういうこと?」
初心者のうちは、カードそのものも意味を追うことで手一杯ですよね。わたしもそうだったのでわかります。でも何度も言うように、『3枚引きは流れで読む』のが基本スタイルであることは忘れないでください。
今のうちからそれが意識できていると、きっとすぐに素敵なリーディングができるようになります。後から気づくよりも、先に知っておいた方がいいですよね♪
一枚一枚の意味に囚われてしまうのも、はじめは仕方のないことです。しかし実際のところ、そういう文章は「読み物」としてつまらないので気を付けましょう。ストーリー性がなく、伝えるべきポイントが抑えられていない鑑定文は、相談者を納得させることはできません。
- カードの意味そのものに囚われると、大事な情報を見逃してしまう
- 一枚単位で読むと柔軟な発想ができず、リーディングに深みが生まれない
まとめ
事実だけを淡々と述べた文章よりも、相手の気持ちに寄り添った文章や、読みやすくしようと配慮した文章の方が好まれます。その方にとって意味のある文章になるように、少しずつ練習していきましょう!
わたしは湘南・辻堂にて、初心者向けのタロットレッスンを行っています。タロット占いに憧れのある方や、ゆくゆくはプロを目指したい方まで、幅広く歓迎いたします。
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こういった方のために、中級・上級編として個別に見積もりも承ります。インスタもやっていますので、よろしければフォローお願いします♪
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