こんな時どうすればいい?摂食障害の彼女、友人、娘を持つあなたができること

メンタル

摂食障害の実体験を元に、メンタルヘルス系の記事を書いてきました。こちらは前回の続きになります。

まだ読んでいない方は、是非こちらを先にお読みください。

 

わたしは二十歳くらいのとき、摂食障害になりました。身長が161センチなのに対し、当時の体重は39キロ

これまでは摂食障害になった原因や、克服できた方法などをお話してきました。今回は前回に引き続き、メンタル系の病気を抱えた方を身近に持つ方に向けた内容となっています。

彼らとどう接したらいいのか迷っている方は、参考になれば幸いです。

 

今つらいのを、わかってほしい当事者

摂食障害に限らないことですが、人は悩みや苦しみを表に出すタイプと、ひたすら隠そうとするタイプに分かれます。本人ががんばって隠そうとしても、なにかしらのサインとなって、表に出していることもありますよね。

もしあなたがそういったサインをいち早く嗅ぎ取って、友人や恋人の摂食障害に気づいたのだとしたら、あなたはとても思いやりに溢れた人物です。たとえ家族であっても、無関心であれば、小さな違和感にも気づくことはありません。

「今つらいのをわかってほしい」という当事者にとって、理解してくれる人、寄り添ってくれる人というのは本当にありがたい存在です。当事者の方は、あなたのような理解者にどれほど救われていることでしょう…。

 

 

つらい時ほど、人のありがたみに気づけない

摂食障害の当事者にとって、自分を理解してくれる友人、彼氏、家族は本当に貴重な存在です。しかし苦しんでいる人特有なのが、そのありがたみに気づけないということですね。

視野が狭くなっているので仕方がないとはいえ、これは致命的なミスです。

自分のことでいっぱいいっぱい。自分のつらさをわかってもらうのが第一で、他人の優しさに気づけません。また、わかっていても突っぱねてしまいます。

わたしにも、そんな時期がありました。当時は「誰も自分の味方になってくれない!!」と嘆いていましたが、今になって思えば、優しくしてくれた人はたくさんいます。本当は、孤独ではなかったのです。でもそれに気づけたのは、十年以上経ってからのことでした。

 

「もうしんどい…」と思うのも、無理もない

過去のわたしのように、病気の最中は、他人の優しさを感じられる余裕がありません。優しさを欲しているのにそれに気づけなかったり、反発してしまうんですね。

 

「なんだよ…、こんなに優しくしてあげてるのに!」

「手を差し伸べたら、この仕打ちかよ!」

「もう僕の手には負えない。ごめん…」

そんなふうに思ってしまうのも、無理もないことです。あなたは精一杯やってくれています。あなたは悪くありません

 

当事者ももちろん、苦しんでいます。それがわかるからこそ、あなたは腹を立ててしまう自分に怒り、やるせなさを感じ、疲れてしまっています。

メンタル系の病気は、当事者と同じくらい、周りの人も疲弊されます。周囲の人の疲労を少しでもなくすためにも、全員が疲れるという悪循環を止める必要があります

 

 

相手するのにもしんどくなったら…

摂食障害の彼女に、八つ当たりされている彼氏もいるかもしれません。

家庭に問題を抱えている子の場合、親がわかってくれない分、全部彼氏に当たってしまうことがあるんですよね。本来なら、彼氏にこそぶつけるべきではないのですが、あなたへの甘えからそうしてしまうのでしょう。

優しい男性は逃げずに、「受け止めてあげたい」と思うのだと思いますが、きっとそれにも限界がありますね。そして優しいからこそ、「ここで離れたら自分が酷い人間みたいだ」とも思うでしょう。

でも、酷いということはないんです。彼氏といえども、あくまでも他人です。そして他人は、残念ながらその子の病気は治せません。ある程度サポートすることはできても、病気を治したり、ネガティブな気持ちから立ち直るのは本人にしかできません。

本人が弱っているときは、そのことには残念ながら気づけません。だからこそ、ある程度早い段階での『線引き』が必要になってきます。「ここまでは手伝うけど、ここからは本人の問題」という線引きです。

「ちょっと厳しいことを言うようだけど…」と、改めて話し合う場を設けておくのも一つの手ですよ。

 

ただし両親は、きっちり向き合って

彼氏や友人であれば、自分のメンタルのためにも、摂食障害の人との線引きはある程度必要です。ですが両親に関しては…、まずはギリギリまで、とことん本人と向き合ってほしいと思います。

なぜならあなた方が原因で、お子さんが摂食障害になっている可能性も捨てきれないからです。わたしの場合、摂食障害になった「直接の」原因は違うところにありました。

ところが毒親育ちということもあり、親はまったく関係ないとも言い切れません。家庭内で培われた自己否定的な価値感が、拒食を招いた要因のひとつになっていることは確かです。

 

摂食障害の子どもを持つ親のすべてが毒親だとは言いません。毒親ではないにしろ、ボタンの掛け違いというか、気持ちのすれ違いというか、知らないところでその子を追い詰めてしまっていたところはあるかもしれません。

そういったことはなかったか、これを機に本気で向き合ってみるのをおすすめします。

 

 

「愛」は伝わりにくい

親の言う「愛してきた」「精一杯やってきた」と、子どもの感じる「愛されたかどうか」は、多くの場合差があります。

親のがんばりも虚しく、親子関係のすべては、「子どもがどう受け取ったか」に左右されます。大人になってから親の苦労に気づき、親に感謝できる子もいますが、親子関係がこじれたまま修復できない家庭もたくさんあります。

 

「あのときこうしてあげていれば…」

向き合った結果、親御さんとして思うことが色々出てくるかもしれませんが、済んだことは仕方がありません。これまでコミュニケーションが不十分だったと感じるならば、これからたくさん取っていけばいいのです。

親子の絆は、きっと深いもの。お互い心を開いて話すことができれば、距離はうんと近づきます。今からでも遅くはありません。

自分たちの関係を振り返った上で、これからどうすべきかを考えてほしいと思います。摂食障害をきっかけに親子関係、家庭環境を振り返ってみるのも、解決への第一歩かもしれません。

 

どうしてほしいのかを、本人に尋ねる

サポートに回る周囲の方が、これ以上どうしたらいいかわからなくなってしまったら…。

さじを投げる、ご自分を責めるということをする前に、直接本人に「どうしてほしい?」と聞いてみるのがいいでしょう。でも、相手によっては聞き方に注意が必要です。

自分の意見を言えない子、うまく言葉をまとめられない子、相手の言葉尻を取る子、色々いると思います。「どうしてほしい?」とだけ聞いてしまうと、人によっては

  • 私って迷惑な存在なんだ…
  • この人は私を見捨てるつもりなんだ
  • ついに嫌われたんだ

などと早合点してしまう危険性があります。

そこで、

  • こういう場合なら、なんて言ってほしいの?
  • あなたがこう言ってきたら、どう返すのがいいの?
  • あなたがこうなっているときは、自分はどうしてればいいの?

など聞き方を工夫し、具体的に聞いてみるとよいでしょう。

 

具体的に質問することで、その子にとっても自分の本当の気持ちを考えるいいきっかけになるはずです。間接的に自分だけが辛いわけではないこともわかるでしょうし、立ち直る必要性を感じてくれることにも繋がると思います。

 

ここまで5回に渡り、摂食障害を話題に記事を書いてきました。次回は摂食障害の子に、「細いね!」など、見た目のことを言っていいのか?をテーマに、わたしの経験をもとに書いてみたいと思います。

 

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