知っておきたい!摂食障害の人に絶対に言ってはいけない、3種類の言葉

メンタル

この記事はわたし自身の摂食障害体験、メンタルヘルス系の記事の続きになります。

まだ読んでいない方は、是非そちらからお読みください。

 

わたしは二十歳くらいのとき、摂食障害になりました。身長が161センチなのに対し、当時の体重は39キロ

これまでは摂食障害になった原因や、克服できた方法などをお話してきましたが、今回はメンタル系の病気を抱えた方を身近に持つ方に向けた内容となっています。

どう接したらいいのか迷っている方は、参考になれば幸いです。

 

下手な声掛けは逆効果

前回の記事で、「つらいのは自分だけじゃない」とは間違っても当事者には言ってはいけないと書きました。これには明確な理由があります。

言う側はきっと、

「あなたは一人じゃないよ。仲間がいるよ」

というつもりで言うんだと思います。励ますつもりで言うんでしょう。しかし、言われた側にはこう聞こえます。

 

「自分だけがつらいと思うな」

「被害者づらするな」

「お前のつらさは、他の人に比べたら大したことない」

「甘えるな」

 

ただでさえつらいのに、さらに追い込まれている気がしてしまうんですよね。実際に「甘えるな」という人もいますよね。「俺だってつらい」なんて言う人もいます。そんなのもう最悪です。

そんなことを言われた日には、その子はさらに自分を追い込み、病気はさらに深刻化してしまうでしょう。

 

自分が一番つらいと思いたい

わたしがそうだったように、メンタル的に苦しんでいる時は「自分が一番苦しいと思いたい」のです。

つらいときは、他人に甘えたいときでもあります。そんなとき、彼らが必要としているのは優しさであって、正論ではありません。

当事者の言動は、普通の人には理解できないことも多いでしょう。

「なぜそんなことするの?」

「なぜそういう思考になるの?」

思ったことをそのまま口にしてしまいそうになるかもしれませんが、責めるような言い方は厳禁。本当にやめてください。

 

当事者に言ってはいけないセリフ

わたしは摂食障害の経験者です。ここでは、拒食症・過食症・過食嘔吐症を持つ方に対しての「言ってはいけない言葉」をご紹介します。

まずは「正論系」のセリフです。

  • しっかり食べなきゃ
  • 食べなさい
  • 吐いちゃダメ
  • 倒れちゃうよ
  • 体に悪いよ

こちらは主に拒食の方に対する正論です。

食べようにも、食べられないから拒食症なわけです。「体に毒」「倒れるよ」など、言われなくても本人も十分にわかっていることです。「食べろ」「吐くな」なんて暴言もいいところ。絶対に言わないでください。

 

  • 吐くなんてもったいない
  • その食費で服買えるじゃん

こちらは、過食嘔吐の方への正論系セリフです。実際にわたしも言われて嫌だったことです。

当事者が欲している言葉は、同情と優しさです。正論を言われてしまうと突き放された感じがしてしまい、虚しさで情けなくなります。

 

二つ目は、「質問系」です。

  • なんで食べないの?
  • なんで吐くの?

質問系の言葉でも、当事者は追い込まれます。「なんで」なんて、怒られるときの言葉ですよね。自分でもなぜかわからないことを聞かれても、答えに苦しみます。

質問系のセリフは、苦しんでいる人をさらに鞭打つ言葉です。

 

三つめは、「説教系」です。

  • 食べたくても食べられない人もいる
  • みんな苦しい
  • あなただけじゃない
  • 俺/私だって○○で大変
  • 作ってくれた人に申し訳ないと思わないのか

一般論で諭そうとする、「自分も~/誰それさんも~」など、比較対象を持ち出す。これは最悪のパターンです。摂食障害で苦しんでいる人は、苦しんでいる今の自分を見てほしいんです。

自分を見てくれない、つらい状況をわかってくれない。それはさらなる孤独感を生み、さらに彼らを傷つけます。

 

否定につながる言葉は、絶対に言わない

食べなさい」などの正論系、「なんで吐くの?」などの質問系、「みんな苦しい」などの説教系をご紹介しました。これらに共通する要素は、なんだと思いますか?

それは、当事者の否定です。

食べられないこと、吐きたくなくても吐いちゃうこと、自分をわかってほしい気持ち…。これらの行動を否定することは、その人自身を否定する言葉になります。

 

たとえばあなたがバイクにはねられて、入院したと想像してみてください。体も痛いし、仕事にも行けず、心は憂鬱です。

そこに家族が見舞いに来てくれたとします。あなたが最初にかけてほしい言葉はなんでしょうか?

「大丈夫?」

などの、心配の言葉ではないでしょうか。

 

心配してほしい状況のときに、たとえば家族がこんなことを言ったらどう感じますか?

「だから夜に出歩くなと言ったのに」

「なぜ避けられなかったの?」

「バイクでよかったよね。トラックなら死んでたね」

「あんたも悪かったんじゃないの?」

 

食べなさい」「なんで吐くの?」などの言葉は、摂食障害者の方々にとってはこれと同じです。

言われて嫌な気持ちが想像つくでしょうか。これを思えば、自然と「なにを言ってほしいか」も想像がつくのではないかと思います。

 

否定は避け、共感する

摂食障害当事者への言葉がけとして、否定と受け取られてしまうような言葉は極力避けてください。

イライラするのは、お門違いです。あなたがイライラしたところで、その方はよくなりますか?なるわけないですよね。

なんども言うように、当事者が求めているのは同情と優しさです。そのためにあなたができることは、共感してあげること。この一点のみです。

ただただ「つらいよね」「大変だね」「がんばってて偉いね」と共感してほしいと思います。間違っても、自論や一般論を述べたり、アドバイスなんてしてはいけません。

 

あなたが治そうとしないで

摂食障害の人を身近に持つと、周りの人も大変だと思います。

大事な家族や恋人が苦しんでいる姿を見るのは、あなた自身も苦しいでしょう。だからこそ、「なんとかしなきゃ!」と思う気持ちもよくわかります。

でも、「自分が治してあげたい」とは間違っても思わないでください。それこそが、トラブルの原因です。

 

あなたはその道のプロですか?違いますね。たとえ医者であっても、あなたには摂食障害を治せません。治せる、力になれると思うことこそが、思い上がりです。

厳しいことを言うようでごめんなさい。しかしこころの病気というものは、本人が気づかない限り、本人が克服しようと思わない限りは回復できないんです。

 

あなたは治してあげたいと思う。でも本人は治る気配が見えない。わたしはこんなにやってあげているのにと、本人の苦しみそっちのけでイライラする…。そんなの地獄です。自分が治そう、わからせようとするのは、今すぐにやめましょう。

 

先ほども述べたように、周りの人にできることは「共感」と、「見守ること」のみです。

やるせないかもしれませんが、それしかありません。では、どのように共感の言葉がけをしてあげたらよいのでしょうか?どう見守ればよいのでしょうか?

こう言ってきたら、どう対処するかという方法についても、次の記事でご紹介したいと思います。

また次回までお待ちください。

 

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